資格を持っていることで仕事が見つけやすくなる
貿易関連の資格
貿易事務の仕事をするために、必ず要求される資格というのはありません。けれど、貿易関係の資格を持っていると有利になります。貿易関係の資格には、貿易実務検定があります。貿易実務検定は、日本貿易実務検定協会が認定する民間資格で、A級、B級、C級という3つの級があります。B級、C級は1~3年の実務経験でも取得できますが、A級を取得するには通常3~4年程度の実務経験が必要になります。貿易関係の民間資格としては、このほかに、国際貿易マネジメント協会が認定する貿易スペシャリスト(1~3級)などもあります。貿易関係の資格で取得しておくと最も有利なのは、国家資格の通関士になります。通関士は、税関に提出する輸出入申告書等の通関書類を作成や関税の納付の代理等を行うスペシャリストになります。輸出入の手続きを正しく行うためには通関士の知識が欠かせませんから、通関士資格を持っていることで貿易事務の仕事を見つけやすくなります。
英語関連の資格
貿易事務の仕事では、英語力が重視されますから、英語の資格を持っておくと有利になります。近年は、留学経験があるという人でも、それだけでは英語を使う仕事に就くのは難しくなっています。英語力を証明するために、英語の資格を取得しておくべきでしょう。英語の資格で代表的なものには、TOEICや英検がありますが、英語を使う仕事に就きたいなら、特にTOEICは重要になります。貿易事務の求人でも、TOEICの600点以上などの条件が設けられていることがあります。TOEICのスコアはできるだけ高い方がいいですが、少なくとも600点は取っておいた方が良いでしょう。英検の場合には、準1級を取っておくと有利です。このほかに、日商ビジネス英語検定なども、ビジネス英語のスキルを証明するのに役立ちます。貿易事務未経験でも、英語力があれば貿易事務の仕事に就ける場合があります。未経験から貿易事務の仕事をしたいなら、英語の資格はぜひ取っておきましょう。