貿易事務では幅広いスキルや知識が必要になります

専門知識とパソコンスキル

貿易事務の仕事に就くためには、貿易に関する専門的な知識が必要になってきます。貿易とは輸出入のことですが、輸出に関する知識と輸入に関する知識の双方が求められることになります。それぞれ、どのような流れで手続きが進んで行くかを理解しておくべきでしょう。輸出入の手続きの際には、船積期限や納期、支払期限など守らなければならない期日もありますから、こうした内容もしっかり把握しておかなければなりません。貿易事務では、輸出入の手続きに必要となる書類を作成することが多くなりますから、パソコンを使って書類作成する能力も求められます。取引先とはメールでやりとりすることが多くなりますから、メールの送受信も問題なくできなければなりません。データ入力する機会も多いですから、パソコン操作には慣れておく必要があります。さらに、貿易事務の仕事ではたくさんの書類を扱いますから、ファイリング能力も重要になります。

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英語力は欠かせない

貿易事務の仕事に就く上で特に重視されるスキルは、語学力になります。特に、英語ができることは必須になります。輸出入の場面で使われる書類というのは、ほとんど英語で書かれています。貿易事務担当者は、英語で書かれた貿易書類を見て、意味を理解できなければなりません。英会話もできるにこしたことはありませんが、まずは英語の読み書きの能力を身につけておくべきでしょう。英文メールを作成する機会も多くなります。ビジネスメールの多くは定型のものですからそれほど難しくはありませんが、英文メールの様式には慣れておいた方が良いでしょう。また、貿易事務では、会社の様々な部署、取引先企業、官公庁など様々なところと連絡をとり、確認や調整を行う機会が多くなります。貿易事務の仕事をするには、こうした確認・調整を行う能力もあった方が良いでしょう。トラブルが起こったときにも臨機応変に対応できる能力も求められる仕事になります。